概要

説明

R8C/2x, R8C/1x, M16C/Tinyシリーズ用データフラッシュドライバ・ソフトウェア(スモール版)

M3S-DATFB(以下、DATFBと略します)は、R8C/2x, R8C/1x, M16C/Tinyシリーズマイコンに搭載されているデータフラッシュにデータを格納するためのデバイスドライバです。データフラッシュドライバのユーザーAPI関数をコールするだけで、データの更新、データの読出しが可能です。データフラッシュドライバを使用すれば、データフラッシュを使用したデータ管理システムを容易に構築することができます。

製品パッケージ内容

  • データフラッシュドライバソフトウェア(スモール版)(R8C/2x, R8C/1xシリーズ用ライブラリファイルおよびM16C/Tinyシリーズ用ライブラリファイル)
  • サンプルプログラム(スモール版)
  • アプリケーションノート(データフラッシュ・ドライバソフトウェア(スモール版)の使用方法について)
  • データフラッシュ・ドライバソフトウェアの設定手順
  • データフラッシュ(スモール版)サンプルプログラム仕様
  • データ更新可能回数見積もり用EXCELファイル(スモール版)
     
画像
datfb-block-ja
モジュール構成

特長

  • 組み込みシステム向けのコンパクト設計
    マイコンの内蔵メモリで実現可能
    ROM:約2.5KB、RAM:約100バイト(R8C/2x, R8C/1xシリーズ、データ数3個の場合、スタックを含む)
  • OS不要
  • デバイスの持つ書き換え(イレーズ)可能回数に対して、はるかに多いデータ更新可能回数を実現することが可能です。データ更新回数1,000K回以上*1を実現可能です
    • *1.設定するデータサイズにより値が異なります。R8C/2x, R8C/1xシリーズ8byteのデータサイズを設定した場合データ更新可能回数は、2,040K回となります。
  • データ更新中にシステムシャットダウンが発生した場合、更新前のデータに復旧することが可能です。
  • ドライバ関数の中断(関数インターラプト)/再開が可能です。データフラッシュドライバが長時間CPUを占有することを防止することが可能です。タイマ割り込み等により、定期処理を実現することが可能です。
  • 複数の異なるデータサイズを持つデータを格納することが可能なスタンダード版も準備しています。
  • [詳細]

リリース情報

最新Ver.: V.1.30 Release01
リリース: 2011/7/15
バージョンアップ内容(ツールニュース参照)
動作環境
提供条件
申込方法

R8C/2xシリーズ, R8C/1xシリーズおよびM16C/Tinyシリーズ用データフラッシュドライバは機能に応じて以下よりお選びいただけます。

  • M3S-DATFA(スタンダード版):複数の異なるデータサイズを持つデータを格納可能
  • M3S-DATFB(スモール版):データ更新可能回数の向上に特化

データフラッシュドライバの機能や性能をわかりやすくまとめたR8C/Tinyシリーズ M16C/Tinyシリーズ データフラッシュドライバセレクションガイド (PDF)もご用意しています。
お客様のシステムに最適な製品選択の際にお役立てください。

ターゲットデバイス

ドキュメント

分類 タイトル 日時
アプリケーションノート PDF 427 KB
ツールニュース-リリース PDF 129 KB
ツールニュース-リリース PDF 239 KB
3件

詳細情報

機能

関数名 機能概要
datfuser_init データフラッシュドライバ初期化関数
データフラッシュドライバの初期化を行います。データフラッシュドライバを使用する場合、システム起動時に必ずコールしてください。
datfuser_format データフラッシュドライバフォーマット関数
データフラッシュ上にデータフラッシュドライバ領域を構築します。
datfuser_data_size データサイズ取得関数
データサイズをリターンします。
datfuser_flash_mode_disable データフラッシュ書き換えモード禁止関数
データフラッシュ書き換えモードを禁止にします。
datfuser_flash_mode_enable データフラッシュ書き換えモード許可関数
データフラッシュの書き換えを許可にするために必要なレジスタ設定およびクロック設定を行います。
datfuser_function_interrupt データフラッシュドライバ関数インターラプト要求制御関数
データフラッシュドライバ関数に対して、関数インターラプト要求を発行/クリアします。
datfuser_read_data データ読出し関数
データを読み出し、引数で指定された格納先ポインタに格納します。
datfuser_erase_block ブロック消去関数
ブロックイレーズを行います。
datfuser_write_data データ更新関数
データを更新します。

動作環境

対応MCU R8C/2x,R8C/1xシリーズ:R8C/19、R8C/1B、R8C/21、R8C/23、R8C/25、R8C/27、R8C/29、R8C/2B*2、R8C/2D*2、R8C/2F、R8C/2Lグループ
M16C/Tinyシリーズ:M16C/26*2、M16C/26A*2、M16C/28、M16C/29グループ
対応コンパイラ M3T-NC30WA V.5.42 Release 00以降*1
占有ROMサイズ 約2.5KB(R8C/2x, R8C/1xシリーズ)
占有RAMサイズ 23バイト(R8C/2x, R8C/1xシリーズ)
スタック最大 52バイト(R8C/2x, R8C/1xシリーズ)

*1. Ver.6での動作は未確認

*2.R8C/2Bグループ, R8C/2DグループのROM容量96Kバイトおよび128Kバイトの製品に関して、R8C/2Aグループ、R8C/2Bグループ、R8C/2Cグループ、R8C/2Dグループ イレーズサスペンドに関する注意事項 (PDF | English, 日本語)があります。上記製品でのご使用を検討される場合は、事前に営業にお問い合わせください。

提供条件

DATFBは対応マイコンをご採用頂いているお客様に無償で提供させていただいています。提供にあたり、お客様におけるMCU購入数の条件はございません。必要とされる場合は担当の営業までお問い合わせください。なお無償提供ですので、本ソフトウェアを使用する場合もしくは使用することにより作成された成果物において不具合が発生した場合、第三者との係争が生じた場合またはその他いかなる問題が発生した場合も、ルネサスエレクトロニクスは一切の責任を負いません。詳しくはソフトウェアに添付されている使用許諾書をご参照ください。また、ご使用に関するサポートも一切対応できません。添付されるマニュアルを参考にしていただきご使用ください。

申込方法

ご注意:ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業経由でのご提供が基本となっていますが、ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業とお取 引がない場合は下記「ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業とお取引のないお客様」を参照し、お申し込みください。

 

ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業経由で申し込みの場合

ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業に以下の5項目を伝え、「販売/技術関連問合せ」による提供を依頼してください。ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業が申し込みます。

  1. 会社名(または団体名/学校名)
  2. 使用者氏名
  3. 使用MCU:使用MCUの型名を明記してください。
  4. 件名:「M3S-DATFB提供申し込み」と明記してください。
    M3S-DATFBはR8C/2x, R8C/1x, M16C/Tinyシリーズ専用です。
    ご使用のMCUを必ずご確認ください。
  5. 応用製品(教材としてご利用の場合はご使用のボード情報など)
     

ルネサスエレクトロニクス営業もしくは特約店営業とお取引のないお客様

以下のページで、「+追加」をクリックし、新規チケットを発行します。
このチケットの「フォーム」欄で、「営業お問合せ」を選択し、お申込みください。

https://ja-support.renesas.com/

 

お問い合わせフォーム記入の際の注意事項

  1. 「半導体デバイス製品型名」欄にご使用のMCU型名を明記してください。
    M3S-DATFBはR8C/2x, R8C/1x, M16C/Tinyシリーズ専用です。
    ご使用のMCUを必ずご確認ください。
  2. 「件名」欄に「M3S-DATFB提供申し込み」とご記入ください。
  3. 姓名、会社名/学校名、市区郡および電話番号はお間違えのないようご記入ください。これらの情報に不足や間違いがあると、製品をお届けできない場合があります。
     

ターゲットデバイス

ファミリ シリーズ グループ
R8C R8C/2x R8C/21, R8C/23, R8C/25, R8C/27, R8C/29, R8C/2B, R8C/2D, R8C/2F, R8C/2L
R8C/1x R8C/19, R8C/1B
M16C M16C/Tiny M16C/26、M16C/26A、M16C/28、M16C/29