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Mitsuru Nakagawa
Mitsuru Nakagawa
Principal Engineer
掲載: 2022年8月5日

RXv3コアがついにCoreMark®で6.0 CoreMarks/MHzの壁を破りました!!

CoreMark®とはEEMBCが提供している、組み込みシステム用途のプロセッサの性能計測に用いる定番のベンチマークプログラムです。スコアの高さは、低消費電力・高速な命令実行など、ユーザにとっての重要なポイントに直結します。スコアが高いプロセッサを利用することで、ユーザが開発するシステムに要求される性能を達成できるのはもちろん、余裕がある場合にはさらなる機能の追加が可能になるかもしれません。また、命令実行が高速なことから、コストの小さい低周波数のプロセッサの採用につながる可能性があります。

6.0 CoreMarks/MHzというハイスコアは、RXv3コアが上記のメリットを備えるトップクラスの性能を持つプロセッサであると認定されたことを示しているのです。

今回のスコア達成に貢献したのは、プロセッサの優れたアーキテクチャはもちろんですが、加えて、ルネサス製コンパイラCC-RXが持つ、アーキテクチャの性能を引き出す効率的なコード出力を実現する最適化機能があります。

この最適化機能は、我々が日々改善を続けたもので、改善の度合いはCoreMark®スコアの変遷にもあらわれています。

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このグラフはRX66T 120MHzにおけるCC-RXのバージョン別のCoreMarks/MHzです。  マークはEEMBCの認定を取得したスコアを示しています。

RXv3コアを初めてサポートしたコンパイラである CC-RX V3.00.00(2018年リリース)では5.6 CoreMarks/MHzでした。(この時点でも非常に高いスコアです)

それから約4年。最適化機能の改善を継続した結果が、CC-RX V3.04.00(2022年1月リリース)において6.0 CoreMarks/MHzというスコアをもたらしました。

RXファミリとこれを強力にサポートするCC-RXは、これからも更なる改善を続けていきますので、ご期待ください!

今回は、RXv3コアの6.0 CoreMarks/MHz達成と、このスコアを引き出したCC-RXについて紹介しました。

CC-RXは優秀な最適化機能だけでなく、組み込みシステム開発を効率化するための様々な機能を備えています。また、無償評価版も用意されており、すぐにでもご使用いただくことができます。

興味を持たれた方は、こちらをご覧ください: RXファミリ用C/C++コンパイラパッケージ(CC-RX)

EEMBC CoreMark®については、こちらをご覧ください: eembc.org/coremark

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