工場の自動化に伴うセンシングデータの活用ニーズ、また、コロナ禍の影響により機器の保守管理を遠隔で行いたい需要が急速に高まっています。センサやアクチュエータなどのフィールド機器においては、データを上位層の機器に送信する一方向での通信機能を持つことがこれまでは一般的でした。設置数、設置場所が多岐にわたるため、新規通信規格用の独自配線を整備するには導入コストがかかりすぎる課題があります。そのような機器に向けて従来から使われてきた3線式ケーブルを活用し、比較的安価で省スペースに実装できる双方向通信を可能にしたIO-Link通信によるソリューションをご提案します。
ルネサスは、IO-Link 温度センサソリューションとして32bitマイコン RX23E-A に内蔵している高精度アナログフロントエンドを使用した温度計測、計測信号の処理、IO-Link PHYを介した通信制御までをワンチップで実現可能なソリューションをご提案します。アナログ機能とMCU機能のワンチップ化による省スペース化、アプリケーションノート、サンプルプログラム、部品構成や回路図、評価用プロトコルスタックを含むサンプルソフトウェアをウェブサイト上で参照可能にし、開発初期にかかるシステム検討の期間短縮に貢献します。
IO-Link通信構成図
ソリューション構成内容
また、サンプルソフトウェアに含まれているデモ機能として、上位層からの設定変更を想定したリアルタイムなしきい値変更をする等の動作が可能です。IO-Link 通信 のメリットのひとつである双方向通信を気軽にお試し頂けます。
双方向通信制御デモ
本ソリューションを用いてIO-Link評価環境を容易に構築できます。ご紹介したソリュー ションは『RX23E-A IO-Linkデバイス (温度センサー)例アプリケーションノート』 (ドキュ メント番号:R01AN5676)としてウェブサイトに掲載中です。また、周辺部品、部品構成をWinning Combinationページにてご紹介しています。省スペースで実装可能なIO-Link通信の初期検討として、ぜひご一読下さい。
RX23E-A IO-Link温度センサソリューション リファレンスデザインはHere
IO-Linkアプリケーション情報はHere
IO-LinkのWinning CombinationページはHere
RX23E-Aの製品ページはHere
RX23E-A RSSK サイトはHere