IoTの急速な進化により、革新的なアイデアを市場に出すまでにIoT開発者らが直面する課題も増加しており、コラボレーション、つまり協業がとても重要になっています。
「プロトタイプから製品化まで、どれだけ早く計画を進めることができるでしょうか?」
「IoTセキュリティが最初から組み込まれていることを、どうやって確認するのでしょうか?」
「デバイスとクラウドを迅速にセキュアにつなげるには、どうすればよいのでしょうか?」
これらの質問はどれもおなじみものですが、ルネサスとマイクロソフトならその疑問に答えが出せます。
ルネサスとマイクロソフトは、2019年10月に協業を開始した当初から、エンタープライズ級のIoT開発をできるだけ容易かつシームレスに実現するために、インテリジェントでセキュアなIoT開発を加速することに力を入れてきました。では、どうやって?それは、ルネサスのマイコンとMicrosoft Azure IoTビルディングブロック製品群による、チップからクラウドまでサポートするトータルなソリューションを活用することです。これにより、IoT開発者は新しいクラウド接続ソリューションの市場投入までの時間を短縮できるのです。
もっと具体的に言えば、ルネサスのマイクロコンピュータ製品、すなわちRAファミリ、RXファミリ、Renesas Synergy™ MCUやハイエンドのマイクロプロセッサRZファミリと、Microsoft Azure RTOS、 Azure IoT device SDK for C、 IoT Plug and Play、 IoT Central、IoT HubなどのMicrosoft Azure IoTのビルディングブロックを使うことにより、デバイスとクラウドをつなぐ合理的なシステムを実現できます。これは、お客様にとって全く新しい設計の体験になると同時に、製品を市場に出すためのシンプルなロードマップになります。
セキュアなエンドツーエンドの接続を可能にする道
まずルネサスは、マイコンおよびマイクロプロセッサの製品のポートフォリオにおいて、Microsoft Azure RTOSをサポートします。すでに、Renesas Synergyソフトウェアパッケージは、Azure RTOSのコアコンポーネントをすでにサポートしており、随時RAファミリ、RXファミリ、RZファミリにも展開していきます。
次に、2020年4月上旬に発表したとおり、Renesas Synergy™のAE-CLOUD2キットと、RX65Nクラウド通信評価キットが、Azure RTOSおよび各種Azure IoTのビルディングブロックに対応することにより、デバイスとクラウドをつなげる設計を効率化することを計画しています。
そして、さらなる協業は続きます。
2020年5月19日から開催されたマイクロソフトの開発者向け年次ベント「Microsoft Build」では、48時間を通して、IoT開発の課題と進展について話し合われました。
2020年7月には、ルネサスのお客様は、Renesas Synergy™の「AE-CLOUD2」キットを利用できるようになります。これにより、Azure RTOS、Embedded C-SDK、およびその他のAzure IoTビルディングブロックが提供する最高の機能をお見せすることができるでしょう。
そして、今後数か月間、マイクロソフトの動画サイト「Channel9」の Internet of Things Showでも一緒に活動していきます。そこでは、デバイスからクラウドへの接続をより迅速かつシームレスに開発するために、さらに詳しく深く掘り下げていきます。
今後も、デバイスからクラウドへ、よりシンプルで、よりインテリジェントに、そしてよりセキュアに接続できるようにするために、私たちの多くのイノベーションにご期待ください。